9/19(土)に「おもひでチューズデー」の初めての自主コンサート「郷愁歌謡コンサート」を東京都北区にある滝野川会館5階ホールにて行いました。約80名の大勢の皆様にお越しいただき、大盛況のコンサートとなりました。
日頃は、老人ホーム、デイサービス、病院などに音楽ボランティアとして年間20箇所以上慰問活動をしている「おもひでチューズデー」、もう活動を始めて5年が経過しました。施設におられる高齢者の皆様の他に、コンサート会場までお越しいただける中高年の皆様にも、是非我々の演奏をお聴きいただきたいと、メンバーみんなで相談して、今回のコンサートを企画しました。「おもひでチューズデー」の活動の場を広げる新たな展開としての試みです。
開場となる前から、待っておられる方を含め、昭和歌謡ファンの方に多くご参加いただきました。1曲目の「影を慕いて」から皆さん大きな声での大合唱になりました。第1部は古賀メロディーや「旅の夜風」「支那の夜」「湖畔の宿」などの戦前編で、その曲が流行った当時の話や作詞者・作曲者・歌手のエピソードを紹介するもりちゃんの蘊蓄もかなり熱が入りました。今回、新メンバーのあさきちゃんが弾く大正琴が、すごくよかったと評価が高かったです。
第二部は、リーダーのhassyの即興によるギターの爪弾きに合わせ、メンバーのチャーちゃんが満洲から引揚げてきたときの体験をもとに引揚げ船をテーマに作った詩の朗読から、「かえり船」のイントロが始まるというドラマチックな趣向で始め、「湯の町エレジー」「水色のワルツ」「白い花の咲く頃」など昭和20年代の曲を演奏しました。チャーちゃんの詩と朗読は、なかなかのもので、涙をそそられました。昭和の時代の流れを感じました。michyとyasukoさんのリコーダーとフルートによる「憧れのハワイ航路」の軽快なメロディー、美しいハーモニーが流れました。
第三部は昭和30年から昭和40年代前半までの曲で、「有楽町で逢いましょう」「見上げてごらん夜の星を」「いつでも夢を」「高校三年生」と都会調の曲と青春歌謡を演奏。ヴォーカルのdekoちゃんの声も冴えていました。とくに皆さんの歌声がひと際大きくなったのは「ああ上野駅」でした。この曲には皆さん特別の思いがあるのでしょうか、高度経済成長の中で当時の人々(集団就職した若者)を励ます力になった曲だったことが窺えました。忘れてならないのが、オギワラ青年の「父ちゃん 僕がいなくなったんで、母ちゃんの畑仕事も大変だろうなあ」というセリフに会場から大きな拍手をいただきました。そして、最近の不況、暗い世相を吹き飛ばす意味で、今回ラスト曲に用意した「三百六十五歩のマーチ」、手拍子に合わせて大声での大合唱になりました。
最後は、アンコール定番の「青い山脈」で、「おもひでチューズデー」初めての自主コンサートを締めくくりました。
コンサート終了後、メンバーはエレベーターホールまで皆様をお送りしました。何度も何度も握手を求められて、「またコンサート開いてくださいね」「次のコンサートは、いつあるの?」と質問攻めに合いました。大変皆様に喜んでいただいたのを実感することができました。
今回のコンサートは、多くの方にお越しいただくために入場無料とし、会場の費用、歌詞カード等の印刷費用など、すべて我々の自費で行いました。コンサートが終わって、「こんな素晴らしいコンサートを無料でやることないわよ!」「入場料を取っても、昭和歌謡が好きな人は来るよ!」というお声とともに、多くの皆様からご寄付までいただきました。誠にありがとうございました。いただいたご寄付につきましては、我々の活動費や次回のコンサートの費用に充てさせていただきます。改めて感謝申し上げます。
最後に、後援をいただきました東京都北区教育委員会、社会福祉法人北区社会福祉協議会、財団法人北区まちづくり公社、特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構、また設営、受付を手伝ってくださったボランティアの皆様、誠にありがとうございました。メンバー一同、厚く御礼申し上げます。
投稿者 tuesday : 2009年09月20日 |