先ごろ大ヒットし、数々の賞を獲得した映画「オールウェイズ三丁目の夕日」。この映画はビッグコミックだかに連載されている西岸良平の漫画を下敷きに脚本が作られたものだが、昭和30年代の庶民の暮らしを笑いと哀愁たっぷりに描いている。映画の中に建設中の東京タワーが出てくるので、昭和33年頃がメインとなっているらしい。
ところでこの昭和33年という年、実はとてもエポックメイキングな年なのである。なによりも東京タワーの完成、そして長嶋、王がプロ野球にデビュー。さらに現在の天皇、皇后のご婚約が発表されたのがこの年で、翌年のご成婚にかけて一大ブームを巻き起こした。そしてそれらをブームとしたのは、この年を境に急速に普及したテレビである。歴史では紀元前、紀元後を、キリストの頭文字をとって、BC,ACとするが、昭和史に関して言うと、この昭和33年を境にBT(Before Television)ATとしてもよいくらいだと思う。
で、私をはじめチューズデーの面々は、このATの時代の真っ盛りを歩んできた。ハッシーが「80歳からの歌謡曲」をテーマにブログを書いているが、現在80歳の方の生まれは昭和元年。つまりはBTの時代に青春を謳歌してきたわけだ。そしてその後を継いだのが、僕らチューズデーのメンバー.。だから僕らの青春記を書くことは、昭和後期史を書くことになるのではないか、などと今思っている。
Morichan BlogがBTの歌謡史を描いていくとすれば、僕は歌謡にかぎらずこのATについて折に触れて書いていこうかと思う。ま、記憶もおぼつかない状態になってきているので、どれくらい正確に書けるかは、まるっきり自信はないのだが・・・
投稿者 tuesday : 2006年04月03日 |