古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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こんどは“早春賦”

4月7日に新小岩のヒューマンさんのデイケア施設で演奏することになっており、そのために何か春の曲を、と思って曲を探していたのですが、メンバーにも募ったところ、この「早春賦」が候補にあがりました。「知床旅情」の元歌とも言われるこの曲、メロディーはよく知っているのですが、歌詞のほうは「春は名のみの風の寒さや」しか僕は知りませんでした。皆さんはどうですか?調べてみたら、全曲はこんな歌詞でした。

 
1 春は名のみの 風の寒さや
  谷のうぐいす 歌は思えど
  時にあらずと 声もたてず
  時にあらずと 声もたてず

2 氷融け去り 葦はつのぐむ
  さては時ぞと 思うあやにく
  今日も昨日も 雪の空
  今日も昨日も 雪の空

3 春と聞かねば 知らでありしを
  聞けばせかるる 胸の思いを
  いかにせよとの この頃か
  いかにせよとの この頃か


作詞者の吉丸一昌は、安曇野の雪解けの風景に接して詩想を得たといわれています。なるほど春を待ちわびる気持ちが伝わってくるような詩ですよね。穂高町にある大王わさび農場の近くを流れる穂高川の土手には、『早春賦』の歌碑が建っており、毎年4月に「早春賦音楽祭」が開かれているそうな。ちなみに“賦”とは漢文の韻を踏まえた詩のことだそうです。なかなかに格調の高い歌詞ですね。


一方、曲は大正2年に発表されたもので、作曲の中田章は、『夏の思い出』『ちいさい秋みつけた』『雪の降る街を』などを作曲した中田喜直のお父さん。ある人が中田喜直に、「あなたは夏・秋・冬の定番曲は作っているのに、なぜ春の曲を作らないのですか」と訊いたところ、「春の定番曲には『早春賦』があり、父を尊敬している私としては、あえて作ろうとは思いません」と答えたという話が伝わっているそうです。


さて今度の編曲から、Ogi君のためにマンドリンも入れてアレンジしているのですが、曲を汚さないような格調高い演奏となりますかどうか・・・



投稿者 tuesday : 2007年03月25日


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