ヨー・ヨー・マといえば、クラシックの世界では知らない人のいないくらい著名なチェリストだが、実は今このブログを書くBGMとして流れているのが、「YO-YO MA plays ENNIO MORRICONE」というCD。
ヨー・ヨー・マはこれまでクラッシク音楽のフレームにとらわれない音楽活動をしてきて、ピアソラを弾いてチェロがラテンでも表現できることを示してきたし、最近では「新シルクロード」の音楽を担当して、中国からチベット、中近東の楽器との競演を果たしてきた。
今流れている音楽も、彼のそうした幅広い活動の一環のようだ。エンニオ・モリコーネは映画音楽の世界では、これまた伝説的な巨匠で、「波の上のピアニスト」「ニュー・シネマ・パラダイス」「ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ」など有名なテーマ曲を続々と生み出してきた作曲家だが、その巨匠自身のオーケストレーションに乗って、彼のチェロが切なく瑞々しく響いている。そうした編曲をしているのだから当然といえば当然なのだろうが、まるでもともとチェロコンチェルトとして作曲された曲のようにも聴こえる。
もともとはヨー・ヨー・マって変な名前、と思いながら、彼の弾くバッハの無伴奏チェロ組曲を買ったのが最初だったが、それからあれよあれよ、クラシックはもとよりずいぶんとCDが集まってしまった。彼の自在な音色のチェロは、本当にどんな音楽も芸術に高めてしまう、と思う。
投稿者 tuesday : 2006年03月04日 |