古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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認知症とクラリネット

今日NHK教育テレビでETV特集「長すぎる休日」という番組を見ました。これは50代半ばにして若年認知症と診断された夫とその妻2組の夫婦の1年間を記録したものです。


会社を解雇され、自宅でただ漫然と過ごす旦那さん。一時は自分の奥さんの顔も認識できないこともあったということ。薬でそうした症状は緩和したものの、確実に症状は進んでいき、自分ひとりでは何を進んですることも無く、日がな一日将棋盤と向かい合っているだけの日々(打っているのではなくただ向き合っているだけ)


そんな中、グループホームのケアマネージャーが耳にした彼のひと言。「自分は高校時代ブラスバンドでクラリネットをやっていた」その言葉に賭けるように、中古のクラリネットを入手し、彼に渡したところ、積極的に何をしようとすることの無かった彼が、実に見事に吹き始めたのです。それを聴いた、もう一組のご夫婦も初心者ながら楽器をやりたいと申し出て、ケアマネージャーも含めた5人の木管5重奏団「FUKU」が出来上がったのです。


ストーリーはその後20にまでレパートリーを増やした彼らが、やはり認知症の夫婦がいるオーストラリアを訪問し、患者の集まりで演奏を披露するというように進んでいくのですが、あらためて音楽の持つ力、というものを感じされられました。


チューズデーの演奏会でも、よくリーダーが「今日の演奏会が終わると皆さん10歳若返りますよ」と冗談交じりに言うのですが、でも実際演奏が終わる頃になると、皆さんの目が輝いてきて、本当に若返ったようになるのです。音楽には癒すだけではなく、積極的な気持ちにさせるエッセンスも含まれているのですね。



投稿者 tuesday : 2008年11月24日


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