今日、「人を助けるすんごい仕組み」という本を読みました。著者は早稲田大学大学院専任講師の西條剛央氏。彼は東日本大震災で伯父さんが行方不明となり、20日後に被災地である東三陸町に入ります。報道をはるかに超える惨状に絶句。何かしなくてはという強い思いから、ボランティア経験皆無にもかかわらず、4名でボランティアグループを立ち上げました。
そしてそのわずか4人で始めた活動はTwitterやFacebookなどのネットを使うことで瞬く間に支持者を集め、やがてFacebookのボランティア登録者だけで1900人を超える「ふんばろう東日本支援プロジェクト」として成長していきます。やがてさまざまなメディアに取り上げられることで、そのプロジェクトの中に「家電プロジェクト」「ガイガーカウンタープロジェクト」などいくつものプロジェクトを生み出して大きなボランティア運動となっていきました。
こうした情報は、僕はこの本ではじめて知りました。仕事でもプライベートでも長時間ネットの世界にいるにもかかわらず、この運動のことはまったく知らなかったのです。恥ずかしいことです。きっと知っていれば、その一端に名を連ね、何かお手伝いができたのではないかと悔やまれました。
ただ、支援活動は終了したわけではありません。これまでは「生き延びる」ために必要な支援が中心だったでしょうが、これからはメンタルケアなど「人間らしく生きる」ための支援が必要となってくるはずです。僕達がやっている音楽ボランティアが活躍できるとすれば、まさにこれからでしょう。
そんな思いから、「ふんばろう」の中にある「エンターテインメントプロジェクト」に早速登録しました。これから微力ながら被災者たちの心の重しを取り除いてさしあげるお手伝いをしていければと思っています。
投稿者 tuesday : 2012年03月14日 |