WBCで日本がキューバを破り世界一となった。10-6と聞くと結構な大差だなと思うが、6-1から8回に1点差までに追いつかれた時には、こりゃ負けたな、と思ったものである。それが9回表、よもやの大量得点で突き放した。
このWBCを見ていて、日本チームと荒川静香の奇妙な共通性に気づかされた。日本チームは予選リーグで韓国に負け、もう準決勝進出は絶望的といわれた。ところがまさかのアメリカの敗戦。見方によっては棚からボタ餅状態で準決勝進出を果たした。そして2連勝しての優勝である。一方荒川のほうは、自分より上位にいた2人の、これまたまさかのジャンプミスで優勝を果たした。
どこかの局のアナウンサーが、荒川に「スルツカヤが転んで良かったですね」とやって顰蹙を買っていたが、シンクロニシティーではないが、そうなって欲しいということが起きてしまった。トリノとアメリカで。思いが強く、そしてその思いの実現に努力していると、そうしたことが起こるのだろうか。そう言えばイチローもインタビューに、技術の差ではなく思いの差だ、と答えていた。
「思い」の力というのは、ことのほか大きいようだ。チューズデーも熱海コンサート実現に向けて、「思い」を強くしてみようか。
投稿者 tuesday : 2006年03月22日 |