古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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♪閑話休題♪ ロス・インディオス:チコ本間さんを悼んで!

歌謡曲ファン、ムード歌謡ファン、ラテン音楽ファンにとって、悲しい訃報が年末にありました。もりちゃんは、年末に知人から聞いて、すごくショックでした。


ロス・インディオスは、
「別れても好きな人」(作詞、作曲:佐々木勉、編曲:若草恵、昭和54年)
「知りすぎたのね」(作詞、作曲:なかにし礼、編曲:早川博二、昭和43年)
「コモエスタ赤坂」(作詞:西山隆史、作曲:浅野和典、編曲:秋葉洋、昭和43年)
「淋しくないかい」(作詞:中山大三郎、作曲:中川博之、編曲:山屋清、昭和47年)
などのヒット曲で有名なムード歌謡コーラス・グループですが、もりちゃんは中学生の頃からの大ファンであります。


ムード歌謡コーラス・グループというと、ロス・インディオスの他に、鶴岡雅義と東京ロマンチカと黒澤明とロスプリモスが当時は活躍していました。先輩格の和田弘とマヒナスターズがハワイアンのバンドから歌謡曲の世界に出てきたのであるのに対して、この3つのグループは、もともとラテン音楽のバンドでありまして、特にロス・インディオスは、ラテン音楽と言っても、アンデスの音楽(フォルクローレ)も得意としております。


ロス・インディオスは、昭和37年にトリオ・ロス・ペペス(レキントギター:本間信、セカンドギター:秋葉洋、トップ・ヴォーカル:萩原節)とアルパ(インディアン・ハープ)のチコ本間さん(本間保睦)が加わって結成されました。当時のラテン音楽は、メキシコのトリオ・ロス・パンチョスの影響により、トリオスタイルのグループが沢山あった中で、ロス・インディオスはアンデスの音楽を取り入れた文字通り中南米音楽の日本での先駆者的存在であります。現在リーダーである棚橋静雄さんは、「トリオ・パルメラス」というグループにいて、本間信さんが抜けた後の昭和39年に加わっているようであります。


ロス・インディオスというと不滅の名演「マリア・エレーナ」や「コンドルは飛んでいく」で知られ、1950年代から60年代にかけて世界的な人気を獲得したブラジル出身の兄弟ギター・デュオ「ロス・インディオス・タバハラス」を思い出しますが、日本のロス・インディオスは、彼らから名前を貰ったというのではなく、パラグアイの「トリオ・ロス・インディオス」から公認されたという話をもりちゃんは聞いたことがあります。


亡くなったチコ本間さんは、日本でのアルパの第一人者で、ルシア塩満という一番弟子を育てました。彼女の腕前は本場南米パラグアイでも有名だと言われています。先日17日にホテルパシフィック東京にて開かれた「チコ本間を送る会」では、ロス・インディオスと彼女による演奏が行われました。


チコ本間さんのアルパ演奏でロス・インディオス以外の曲で有名な曲があります。井上陽水の奥さんになった石川セリが唄った「八月の濡れた砂」(作詞:吉岡治、作曲:むつひろし、編曲:秋葉洋、昭和46年)です。この曲は、日活映画「八月の濡れた砂」(監督:藤田敏八、主演:村野武範、テレサ野田)の主題歌です。夏の湘南を舞台に無軌道な青春を、スピードとセックスと暴力を通して描いた映画でした。湘南の砂浜に流れるアルパの音色がすごく合ってました。


もりちゃんはチコ本間さんと直接のお付き合いはありませんでしたが、今から20年くらい前に、名古屋のキャッスルホテルのラウンジ・ショーで、ロス・インディオスが一週間にわたり出演していたことがあり、もりちゃんは毎日のように聴きに行ってまして、ステージに上がる直前のチコ本間さんに握手をしてもらったことがあります。


ロス・インディオスは、ホテルパシフィック東京のラウンジ・ブルーパシフィックで毎月演奏をするので、もりちゃんは、昨年春から数回聴きに行ってました。ロス・インディオスの演奏は素晴らしく、特に直接聞いたチコ本間さんのアルパとレキントギターはよかったです。感心したのは、チコ本間さんは、レンキントギターを弾く時、絶対にカポタストを使わないのです。レキントギターの第一人者で名手の鶴岡雅義さんでもカポタストは使ってますが、チコ本間さんは使わなかったですね。流石というべきでしょう!もう、チコ本間さんのあのアルパとレキントギターは聴けないのが残念です。


2月20日にロス・インディオスの結成45周年アルバムがリリースされるとのことです。レコーディングは、12月25日から予定されていたということですが、その当日にチコ本間さんが亡くなってしまったということで、大変だったらしいです。


チコ本間さんの訃報を聞いて、もりちゃんは何か書かずにはおれない気持ちでした。とりとめがない内容になってしまいました。


チコ本間さんのご冥福をお祈りいたします。


*この文章の中で、ロスインディオスの結成当時の箇所について2008年1月20日に書いたものを、8月9日に修正しています。




投稿者 tuesday : 2008年01月20日


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