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童謡、民謡、そして昭和歌謡への流れ(114) 禿に悩む啄木さん!

極寒の地である釧路で啄木さんは、どんな生活をしていたのでありましょうか?


しらしらと氷かがやき
千鳥なく
釧路の海の冬の月かな


真冬の釧路での単身赴任の生活はツライものであったに違いありません。啄木さんは日記にこう書いています。


<起きて見ると、夜具の襟が息で真っ白に氷って居る。華氏寒暖計零下二十度。顔を洗ふ時シャボン箱が喰付いた。>(1月22日)


<今夜、佐藤氏の宅から此洲崎一丁目なる関下宿屋に移った。二回の八畳間、よい部屋ではあるが、火鉢一つを抱いての寒さは、何とも云えぬ。>(1月23日)


<寒い事話にならぬ。>(1月24日)


<目がさめたのが十一時、驚いて飛び起きて、朝飯もソコソコに済まし、社にゆく(略)>(2月10日)


<起きてせつ子と母の手紙を見た。社に行って珍しくも、小樽に居る野口雨情君の手紙に接した。>(2月17日)


啄木さんはこんな詩も残しています。一人部屋で日記や詩を書いている啄木さんの侘しさが伝わってきますな。


こほりたるインクの壜を
火に翳し
涙ながれぬともしびの下


この頃、啄木さんの身体に変調の兆しがありました。


<昨日留守中に釧路病院長の俣野君が置いて行って呉れた毛生液を今夜からつけ初めた>(2月17日)


啄木さんは、禿に悩んでいたのであります。円形脱毛症だったのか、どんな禿だったのか、分かりませんが、欲求不満が溜まる相当にツライ生活状態だったようであります。そんなとき、啄木さんはどのように欲求不満解消を図ったのでありましょうか?


出しぬけの女の笑い
身に沁みき
厨に酒の凍る真夜中


わが酔ひに心いためて
うたはざる女ありしが
いかになれるや


小奴といひし女の
やはらかき
耳朶なども忘れがたかり


よりそひて
深夜の雪の中に立つ
女の右手のあたたかさかな


死にたくはないかと言へば
これ見よと
咽喉の痍を見せし女かな


かなしきは
かの白玉のごとくなる腕に残せし
キスの痕かな


啄木さんも男でありますな。啄木さんはどんな女のひとと付き合っていたのですかな?



投稿者 tuesday : 2009年07月12日


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