古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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昭和3年:偉大な作曲家となる男の青春時代 <古賀政男物語③>

もりちゃんは、古賀政男の「昭和3年:青春物語」を語っております。


昭和3年6月の張作霖爆殺事件が起こった直後に、古賀政男はマンドリン倶楽部の数名と朝鮮・満州無銭演奏旅行をしています。演奏地に行って演奏しては旅費を稼ぎ、また次の演奏地に行っては演奏して旅費を稼いで、彼らは釜山、京城(ソウル)、平壌(ピョンヤン)、安東、満州へと演奏旅行を続けました。なんだか楽しそうな旅行ですな。おもひでチューズデーもそのような演奏旅行がしたいですな。


安東には、古賀政男の長兄が経営する商店の支店があり、盛大な演奏会を開くことができ、帰りの旅費の目処がついたので、彼らは安心してハルピンに向かったということです。


朝、ハルピンに着くと、そこはロシアの支配下だったのですな。列車にロシアの官憲がいきなり乗り込んできて手荷物検査を始めたのであります。古賀政男の鞄の中にあった仁丹製の歯磨粉が麻薬と間違えられ、言葉が通じないこともあり、大騒ぎとなってしまったのであります。古賀さんが一生懸命に歯を磨くジェスチャーをして説明をしている様が目に浮かびますな。


やっとのことで放免され、やれやれと思ってホッとしたところ、突然となりにいた一人の中国人が古賀さんの鞄を持って駆け出したのであります。「ドロボー!」古賀さんたちは、必死になってその中国人を追いかける。「待てーっ!」「その泥棒を捕まえてくれーっ!」中国人は逃げる逃げる。古賀さんたちは追いかける追いかける。


「この野郎!」やっとの思いで古賀さんたちは、中国人を取り押さえたのであります。言葉が通じないというのは、困ったもんですな。取り押さえてみると、何か様子がヘンで、「あれっ?」その中国人は泥棒ではないようなのです。「ありゃっ?」実は、その中国人は赤帽のような仕事をする馬車の御者だったのですな。「こりゃまた失礼!」他の御者にお客を取られまいと古賀さんたちを先にお客にしようと自分の馬車に鞄を運ぼうとしたというのでありましたのですな。見知らぬ地での旅は、疲れますなあ。


古賀さんの「昭和3年:青春物語」は、まだまだ続きます。



投稿者 tuesday : 2006年06月11日


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