古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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音楽に包まれて

 いーふーふの日だった11月22日。早朝から12月7日(日)のグリムのおはなし会に添える演奏のリハーサル、子育て支援施設でのバースデー行事プレゼント演奏本番、午後はアットホームなサークルの集まりで、幼い子どもたちと歌ったり伴奏したり…。みんなは、生の音楽に触れてゆったりして幸せな気分になったようで、次回のリクエストが殺到…。
音楽について、あれこれ考えさせられたyasukoです。


 まずはリハーサル。語り手さんは少しあがったのか、仕上がりがもうひとつ…。でも生演奏に甚く感激され、雰囲気づくりや当日の聞き手のことを思って、明るい希望を持たれたようです。何といっても、語りに生演奏を添えるのはhassy得意中の得意。語り手の息遣いに、ギターの音色はどこまでも寄り添って、想像力を刺激し促します。フルートは抑え気味に、物語の進行を秘やかに助けます。すると言葉の一つひとつが、聞き手の心にスーッと沁み込んでいくかのよう。音楽により脳に「快」のランプが付き、物事を受け容れやすくなるという…みっちーさんも書いていた、あの現象が起こるのでしょうか?


 しかし、次のプレゼント音楽会は、難航しました。反応が掴めないのです。30代前後の若いパパ&ママに連れられた1、2、3歳のお誕生日を迎えたおちびちゃんたちは、演奏が始まると、分からないながら静かになり耳をすませます。生の演奏を聴くのは、きっとこれが初めてなのでしょう。何とバッハの曲を2曲も演奏しましたが、初め1曲にしようと言っていたのを、子どもたちの反応を見て「やっぱりこっちもやろう」とhassyが追加したのでした。
 反応が難しかったのは、親のみなさん。感じる力を萎えさせる日常が思いやられます。「歌いましょう!」と呼びかけても、表情が変りません。つまらない…という訳でもなさそうなのに、表現の仕方が分からないのでしょうか?冗談もおどけも、通じているのかいないのか…。歌は歌っているような人も、ほとんど声が聞こえない、、老人施設のお年寄りの皆さんとは大違いです。


 結局、「みんなで(楽しく)歌う」という経験が乏しいのでは?ということに思い至りました。「みんなで歌える共通の歌」が見当たらなくなった、その世代なのかもしれません。…ということは、この人たちがホームに入る頃はどういうことになっているのでしょう?そんな先の心配なんて、今からしても仕方がないのですが、何だか寂しい限りです。子どもたちがかわいそう…。


 そう思って、次なるサークル会では、さりげないコンサートを…。すると幼い子どもたちは、ギターの周りに集まって(さっきまで大騒ぎしたり、喧嘩したりしていたのに)、仲良く歌い始めました。にこにこ顔でおでこをくっ付け合ってふざけたり、ママたちも何だかうっとりしています。フルートを触って喜んだり、ママのおひざで甘えたり、やんちゃな男の子たちも優しい顔になって、最後は「あ~、今日は楽しかったね~」と爽やかに家路につきました。
 音楽の力をさまざまに心に刻み、いつも音楽に包まれている幸せを改めて感じた一日でした。



投稿者 tuesday : 2008年11月23日


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