古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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東北の心に触れて  その4

気仙沼の災害ボランティアセンターは、今回訪問している避難所:小原木中学校から10キロメートル位離れた所にあります。被災者の皆さんにどんなニーズがあるのか、ボランティアはどうやって登録・志願するのか、どんなしくみで配置されるのか、そして私たちでも役に立つことがあるのか…聞きたいことをFくんと話しながら整理して、10分ほどのドライブ。


 初夏の日差しの元、美しい海岸線と整備された豊かな道路が、無残に壊れた東北のふるさとの海辺を眼下に展開してくれます。間近に見た時も、流される直前までそこにあった日常の痕跡に胸が塞がれる思いでした。今こうして、高台からはるかに眺めると、その被災の範囲の大きさ、状況の深刻さ、復旧のための途方もない時間と労力…というものが迫って来ると同時に、遠い夢の世界であってほしいという身勝手な幻想が広がります。


 Fくんはここに来るまでに物品を借りるため、協力を取り付けるために、様々な経験をしていました。「社会的地位も、経済的基盤もない若者にボランティアが出来るのか?」と言われたり、大阪に偏って集まりすぎた飲料水を気仙沼の為に役立てようとして「行政の壁」にぶつかったり(行政から民間へ物品の譲渡は出来ない。行政区を越えて物品の移送をするには首長間の書簡の取り交わしが必要…等、非常時に何言ってるの?というお粗末な言い分で)、若者が社会への不信感を募らせるに十分なマイナス体験の数々。ごめんね…大人を代表して謝りたい、申し訳ない気持ちで一杯になりました。


 センターは相談の人でごった返していて、担当者も不在。仕方なく「おもひでチューズデー」一昨年のコンサートのCDを渡して帰りました。


 この日の炊き出しは2時から。夏のような暑さの後、急に雨が降り出して、校庭に出てきてくれた人たちも雨に濡れながら食べ物を受け取りに来るしかありません。
 それでも、昨日の倍近い数の人たちが何回も何回も、わたあめ、ポップコーン、焼きそば、チャーハン、イカ焼き、煮物、サラダ等を取りに来ては言葉を交わし、笑顔で挨拶をしました。少しずつ、少しずつ、自然に心が近づいていく…それがまつりの場ならではの交流なのだと感じられました。 【次が最終章】



投稿者 tuesday : 2011年05月11日


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