次も昭和15年の曲です。松竹映画のスターだった高峰三枝子が歌ってヒットしました「湖畔の宿」です。作曲は古賀政男と並ぶヒットメーカーの服部良一。
「湖畔の宿」は、その感傷的な詩とメロディーゆえに、戦時体制下にふさわしくないレコードとして、 いったん発売中止になりましたが、前線の兵隊たちのあいだで愛唱されてヒットしました。 ビルマのバー・モー長官が、 来日したおり、時の総理、東条英機に、この歌をジカに聴きたい、と所望した話は有名ですが、前線慰問の際も兵士たちのリクエストが最も多かったのが、「湖畔の宿」でした。
「この静けさ この寂しさを抱きしめて 私はひとり 旅を行く だれもうらまず みんな昨日の夢と あきらめて・・・」のセリフ、作詞の佐藤惣之助が、女優・高峰の魅力を生かすべく、とくにつけ加えられたものです。 この <山の淋しい湖に>とは何処の湖かご存知ですか? 群馬県の榛名湖だそうです。