加古隆は、日本とヨーロッパを中心に活動している作曲家であり、ピアノ奏者でもあります。けっこうテレビ番組や映画音楽も作曲していて、有名なところではNHK「人間ドキュメント」のテーマ曲「黄昏のワルツ」や白い巨塔のテーマ音楽、それに今公開されている「博士の愛した数式」の映画音楽なんかも彼ですね。
彼の音楽を初めて知ったのは、今から20年ほど前のこと。確かニッカウイスキーのテレビコマーシャルだったと思いますが、繊細なピアノのメロディが強く心に残りました。誰の何という曲だろうと調べて、それが加古隆のグリーンスリーブスとその変奏曲「ポエジー」であることを知ったのです。
それからはひたすら彼のCDを買いまくり、聴きたおしました。そしてますます彼の、いわば高雅なセンチメンタリズムといった風情の作風にほれ込み、生まれて初めてファンクラブなどというものにも登録してしまいました。夜、家人が寝静まってから、ブランデーなどを片手に彼のピアノ曲を聴くのは、なんとも至高の喜び。実は今もブログを書くバックには、彼の「霧につつまれた街」が流れているのです。
気持ちの充足感と、精神的な安らぎを求めてらっしゃる方には、とてもお勧めです。テレビで流れている、映画「博士の愛した数式」のコマーシャル音楽を聴いてみてください。いいですよ。
投稿者 tuesday : 2006年02月27日 |