古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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童謡、民謡、そして昭和歌謡への流れ(17) 与謝野晶子の活躍「みだれ髪」

前回もお話したように、野口雨情さんは、お父さんが亡くなったため、故郷の磯原に帰り、家督を継ぎ、結婚をしたのですが、多額の借財を整理する羽目に陥り、詩の世界とは全く違う重苦しい現実の生活の中で葛藤の日々を過ごしておりました。


雨情さんが葛藤の日々を過ごす明治37年は、与謝野鉄幹(1873-1935)・晶子(1878-1942)夫妻が活躍していた年でもありますな。与謝野晶子さんは、鉄幹さんと激しい恋のうえ結婚する前の明治34年(1901)に「みだれ髪」を発表しております。


「みだれ髪」といえば、昭和歌謡ファンならば、ピピーンと美空ひばりの歌を想い出してしまいますな。そうです、昭和62年10月にレコーディングされた「みだれ髪」(作詞:星野哲郎、作曲:船村徹、編曲:南郷達也、コロムビアレコード)であります。この歌は福島県の塩屋崎を舞台にした歌で、塩屋崎にはこの歌の碑が建っています。きっと、星野哲郎は、タイトルを「みだれ髪」と付けた時に、与謝野晶子さんの「みだれ髪」をイメージしていたに違いないと、もりちゃんは思います。


与謝野晶子さんの「みだれ髪」は、自我に芽生え、狂おしい熱情と官能の喜びを表した明治の新しい女性の姿を歌い上げたものでありまして、正直言ってドキッとする短歌でございますな。たとえば、「くろ髪の千すじの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる」「人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願ひ」「臙脂色(えんじいろ)は誰にかたらむ血のゆらぎ春のおもひのさかりの命」というもので、妻子ある鉄幹さんへの懸想文(所謂ラブレター)なんですな!当時「乱倫だ!」と言われ、すごく騒がれたらしい。


ランリン?リンラン?リンリンランラン?あららっ、また昭和歌謡ファンは想い出してしまいますな。昭和49年に「恋のインディアン人形」(作詞:さいとう大三、作編曲:筒美京平、ビクターレコード)でヒットした女の子の二人組みリンリン・ランランを!おっと、またもや脱線してしまいましたな、お呼びでない?お呼びでない、こりゃまた、失礼しました。


今日はここまで!次回をお楽しみに!



投稿者 tuesday : 2006年10月31日


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