古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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童謡、民謡、そして昭和歌謡への流れ(22) 防人の詩


それから、乃木さんは、漢詩を作るのがうまかったらしいですな。203高地の戦いを想い出して作った「爾霊山」(ニレイサン=203)という詩がありました。山の形を変えるほど夥しい鉄の砲弾が打ち込まれ、そのため多くの若い兵士が血を流して斃れて逝った実に苦しい戦いであったかを詠じています。


爾霊山険豈難攀  にれいさんのけん あによじがたからんや
男子功名期克艱  だんしこうみょう こくかんをきす
鐡血覆山山形改  てっけつやまをおおい さんけいあらたまる
萬人斉仰爾霊山   ばんにんひとしくあおぐ にれいさん


乃木さんは、203高地の戦いで勝典と保典という二人の息子を戦死させています。「咲くことをなどいそぎけむ今更にちるを惜しとも思ふ今日かな」乃木さんが戦死した二人の息子に詠んだ歌であります。日露戦争・203高地と言えば、「♪おしえて~くだぁ~さい~♪」で始まる物悲しい歌がありましたなあ。もりちゃんは「海は死にますか~♪ 山は死にますか~♪」という詩が胸に沁みるさだまさしの「防人の詩」(作詞/作曲:さだまさし、フリーライトレコード、昭和55年7月発売)を想い出してしまいます。これは東映映画「二百三高地」の主題歌にもなりました有名な曲です。人間の愚かさによって惹き起こされた戦いで、傷つき斃れて逝った若者たち、あまりに悲しくて儚(はかな)くて涙がちょちょ切れます。悲しくて悲しくて堪りません。


この続きは、また今度!



投稿者 tuesday : 2006年12月16日


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