古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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「波浮の港」は、オペラなの? 佐藤千夜子物語<追補>

今回の「もりちゃんの『昭和歌謡』を語れば」は、藤原義江さんについて語るところでしたが、佐藤千夜子さんのことで、語り忘れたことがありました!あまり知られていないと思いますので、語っておきます。戦後の佐藤千夜子さん、いろんなことがありましたそうな。やはりお金に絡んでますな。


昭和21年に彼女はやはりお金に困り、借金をしておりますな。「ラジオの仕事があるの。だからお金を用立ててほしいの。必ずお返ししますから。」なんて言ったんでありましょうか?教師(ファンだったのでありましょうか?)から大金を借りて、昔のように返さなかったら、逮捕されてしまいましたな。古賀政男さんのように返済の催促をしない優しい方もいらっしゃいましたので返さないのが癖になっていたんでありましょうか?幸運にも(?)、戦後のドサクサで、いたるところ犯罪だらけだったこともありましょうか、世間はあまり問題にしなかったのであります。


昭和27年3月下旬、今度は千夜子さん、銀座・数寄屋橋あたりのビル(今のソニービルか日動画廊ビルにあったと思われるピアノ屋さんのビル)で、夜に強盗に出くわし、手足を縛られてしまったとか。自ら縄を解いて警察に届け出たとのこと。どんな状況だったのか、よく分かりませんが、彼女一人しかいなかったのでしょうか?とにかく彼女はいろんなことに出くわしますな。このときは、新聞などのマスコミが彼女を取り上げ、大騒ぎになりましたな。


さらにさらに、翌年の昭和28年、彼女は相変わらずお金に困っており、衣装などの洋服を質入したりしておりまして、たまたま昔に着ていたことのあるコートを古着屋さんで見つけたらしいのですな。愛着があったのでしょうか、想い出があったのでしょうか、そのまま彼女はそのコートを着てお金を払わずに古着屋さんを出てしまったらしいのですな。「ありゃ、まぁ!」ですな。気持ちは分からないでもありませんが、いけませんな。当然、大きなニュースとなってしまいましたですな。この件では社会的にかなり批判を受けてしまい、これがもとで芸能界から追放になってしまったらしいのです。ああ、哀れ!ですな。


千夜子さん、過去の栄光が忘れられなかったのですな!オペラ歌手の夢や歌謡界の初代女王の栄華が頭から離れなかったのでしょうな!心がキューと痛くなりますな。古賀政男さんは、彼女のことをプロの作曲家の道に導いてくれた恩人と思っていたらしく、彼女のことをずっと案じていたらしいですな。千夜子さんが亡くなる昭和43年の12月に、彼女が入院している大久保の病院に近い新宿コマで、戦後の昭和歌謡の大スター美空ひばりが公演をしていたそうで、古賀政男さんは、この対照的な運命を知っていたのですな。う~ん、この対照的な運命を皆さんは、どう思われますか?


さて、次回は、本当に藤原義江さんについて語ります。お楽しみに!



投稿者 tuesday : 2006年03月26日


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