狐のまち・王子

　「王子の狐」という落語で有名な王子のまちに、もう２１年住んでいます（初めて数えて驚きました！）。我が家の子どもたちが育ったまちは、今、子育てのまちとして有機的なつながりを深め、顔の見え合う地域になりつつあります。その中で、４年前に「きたっ子プラン」に基いて開設された「育ち愛ほっと館」での出会いが、実は「おもひでチューズデー」誕生のもうひとつのきっかけだったことを思い出しました。

　ほっと館のおまつりで演奏したハッシーと、スタッフだったｙａｓｕｋｏがお世話になっていたアトリエ・アベ主宰者ヒロコさんとのご縁で初めての演奏会が実現したのが、何と４年前…でした。「もりちゃん」さんもほっと館に来たことがありましたね。いや～、何が影響するか、後になってみないと分からないものです。みんな見えない糸で結ばれています。

　そして今私がいるのは、ほっと館の「結び」という部屋。子育て中のママ・パパだけでなく、地域の活動者や支援者が次々にやってきます。ここも紆余曲折、山あり谷ありの末、様々ににぎわって来ました。有機農業みたいな子育てを夢見て、手間ひまをかけて畑の土作りからやって来たことが、少しずつ実を結び、広がりを見せてきています。まちに出ると、毎月第３土曜日は「王子装束ゑの木市」。江戸囃子や八百屋さん、お菓子屋さん、自然食のお店などが出て、小さい子やお年寄り、ビジネスマンで賑わいます。
狐のメイク屋さん、マッサージ屋さんもいて、楽しい半日をすごせます。

　ところで４月１日(土）は「狐のにぎわい・長屋の花見」。飛鳥山博物館前で、狐の親子が花見をします。シアワセな人も、今はそうじゃない人も、風変わりな狐のまちにふらっとお立ち寄りくださいませ。ほんわか、やさしい気持ちになれることでしょう。

投稿者 tuesday : 2006年03月20日