古賀政男から美空ひばりまで昭和歌謡の名曲を慰問演奏。音楽ボランティアグループ“おもひでチューズデー”


































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対話がしたいワ

 何を書こうかな~と、このところの動きを振り返っていたら、michy氏の「ウェブ進化ナニガシ」が目に入り…。数日前に聞いた平田オリザ氏の講演会を思い出しました。私たちより10歳年下のこの人は、こまばアゴラ劇場を拠点に「青年団」という静かな演劇表現の劇団を率い、国内外で活躍中の才人。演劇ワークショップの方法論は中学校の教科書(三省堂)にも掲載されており、現在大阪大学コミュニケーション・デザインセンター教授でもあります。


 「他者との対話から生まれる新しい地域社会」と題したこの日の講演。大口のNPO活動支援助成や文化・芸術活動支援を行っているタバコ会社「フィリップ モリス ジャパン株式会社」が主催した「人と社会を考えるシンポジウム」~生きる場としてのコミュニティづくりin経団連会館~での興味深い話です。
 

 私たちは色々な自分を演じています。その仮面・ペルソナの総体が人格であり、このコンテクスト(人格、関係、環境)のすり合わせがコミュニケーション。従来、価値観が1つだった頃には「誰か」が決めていたことを、多様化した価値観の下では、みんなで決めていかなくてはならない。新しいコミュニケーション能力(協調性から社交性へ)を身につけなければ話にならない今なのに、私たちは対話の言葉を失っているのではないか。「謝り方を知らない」とか「女性管理職が男性部下に語りかける言葉が見つからない」とか、企業・職場でも「ことば(心)が通じない」「心底分かり合えない」状況になっていませんか?もちろん夫婦や親子間、あらゆる共同体でも?


 むかしの日本人が自然に身につけていた「阿吽の呼吸」とか「察する」「心のひだを読む」「心の機微」など…、これらもコンテクストのすり合わせだったと思うのですが、つまりこれは、コンピューターでは処理できない高度なワザ。今世紀中はおそらく医療、福祉、教育の分野はITでカバーできないだろうと言われているそうです。そしてオリザ氏は、演劇がこれを解決するとして、医者のタマゴや企業人、教師などに演劇のワークショップを仕掛けていくのだと言っていました。


 現代の最先端を行くネット上のブログで、アナログの「対話」の話。これからは、双方をバランス良く取り入れて、weekdayは企業で利潤追求しても、週末は地域で社会貢献して生きる、新しい「チューズデーな」生き方が求められているようです。な~んて、ウェブのように進化できないおばさんの独り言でした。



投稿者 tuesday : 2006年04月14日


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